先日、「伝統的酒造りシンポジウムin九州」に参加してきました。
「伝統的酒造り」=(麹を用いた日本独自のお酒造り(清酒、焼酎、泡盛、みりんなど)でユネスコ無形文化遺産登録をめざしていて、今回のシンポジウムはでは、焼酎誕生の背景や各地域で発展した焼酎や未来への取り組みについてお話がありました。
とても興味深かったのは、「酒粕焼酎」についてのお話。
「酒粕焼酎」は、清酒の絞り粕(酒粕)を蒸留して作られるんそうなんです。
酒粕にも、アルコール分が8%ほど含まれていて蒸留するとアルコール分がなくなるんですって。
蒸留し、アルコールがなくなった後の粕は田んぼにまかれてお米の肥料に。
その粕をまいたほうが、米の収穫高があがるのだそうです。
酒粕を肥料にしたくて作り出されたのが、酒粕焼酎なんですって。
いつから作り始めたかはわかっていませんが、17世紀後半(江戸時代)の文献には製法が残っているんだとか。
稲が育ち,米ができて日本酒を作れて、そしてその酒粕で焼酎を作り、そして、その粕で酒粕焼酎ができる。そして、次の稲が育つ。 江戸時代からずっと今に続いているんですね。
酒粕焼酎は、日本酒を思わせる香りと米の甘みを感じさせるものが多く、日本酒ファンのみなさんも気になっているとか。
私のおすすめの酒粕もご紹介させていただきますね。
「繁枡 大吟醸 酒粕焼酎」(福岡)
山田錦(酒米)を使用して醸した大吟醸酒の酒粕焼酎です。すっきりした日本酒の味わいをのこす焼酎で、日本酒好きな方にも満足していただけると思います。
繁桝 大吟醸 酒粕焼酎|繁桝(しげます)|高橋商店
福岡県筑後の蔵元の技を尽くした酒 繁桝。品質第一、手作り伝統 金賞受賞・大賞受賞
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