サツマイモが初めて日本に伝来するのは、1605年琉球の野国総管
という役人が明(中国)の福建から持ち帰り、まもなく
琉球(沖縄)で、栽培が始まったようです。
以降、さまざまな人々が、薩摩をはじめ日本各地に持ち込みまし
たが定着しませんでした。
サツマイモが薩摩(鹿児島)に定着するのは、1698年、琉球王から
種子島久基に贈られてから、島内で栽培奨励されて、サツマイモを
原料に酢、砂糖、焼酎、雨、お菓子、粉などを作ることに成功した
と記録されています。
そして、1705年に、南薩摩山川の前田利右衛門が琉球から持ち帰り、
九州本土での栽培方法に成功しました。
利右衛門は、サツマイモ普及の最大功労者として、「甘藷翁」と
よばれるようになり、利右衛門の功績をたたえて、神社も立てられ
ています(山川徳光神社)
薩摩大隅一帯は、シラス土壌で土地がやせており、また台風が常に
押し寄せる土地で、米などが育ちにくく、薩摩藩はサツマイモ栽培を
奨励しました。
それまで、米や雑穀でつくられていた焼酎が、1700年年代半ばには、
サツマイモで作られるのが主流になっていったとみられます。
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