焼酎プロデューサー 黒瀬暢子の知って得する焼酎のお話

【焼酎とともにある、島の食文化 ~ 沖永良部編】学IWATAYA 2025年春期講座「島の食文化と焼酎Ⅲ」開催報告⑥

講座開催報告

「やちむち」ってご存知ですか?

見た目は黒糖ホットケーキ。でも中はしっとり、ねっとり。まるで黒糖を練り込んだ濃厚プリンのような食感。

まろやかな甘みが舌にとろけ、もう一口、もう一口と、手が止まりません。

この講座では、その「やちむち」と黒糖焼酎とのマリアージュをご紹介しました。

香ばしく、どこか懐かしい黒糖の風味に、焼酎の深いコクが重なり合い――まるで、島そのものを味わっているような余韻が広がります。

そして今回、沖永良部酒造の德田社長からも、島の豊かな食文化について語っていただきました。

たとえば、島を歩けばすぐ目にするこの味――

■ ぷりっぷりの「きくらげ料理」

太陽と海風に育てられた島のきくらげは、想像以上の肉厚さ。

包丁を入れると、ザクッという音。炒めても、スープにしても、そのコリコリとした歯ごたえとジューシーな旨みが、口の中ではじけます。

島の塩、島だれでシンプルに味付けすれば、それだけでごちそう。自然が育てた力強い味に、ただ、うなずくしかありません。

■ とろける果実、マンゴー&パッションフルーツ

島の日差しをいっぱいに浴びたマンゴーは、手に取っただけでその香りにうっとり。

かじると、とろりと果汁がこぼれ、口の中いっぱいに濃密な甘さが広がります。

パッションフルーツは、外皮を割った瞬間、爽やかな香りが鼻をくすぐり、南国の風が吹き抜けるよう。焼酎との相性も抜群です。

甘みと酸味、そして香りが交差する“食べる楽園”です。

■ ねっとり濃厚、島育ちの「田芋」

手に取るとずっしり。切れば、きめ細やかな断面が顔を出す田芋。

煮ても蒸しても、口に入れた瞬間、ふわりとほどけて、後からじんわりと旨みが追いかけてきます。

大地の恵みをそのまま感じられる、滋養たっぷりの島の味です。

■ 旨みがぎゅっと詰まった「じゃがいも」

沖永良部の芋といえば、まずこれ。

一口かじれば、まるで栗のような甘み。ほくほくとした食感がやさしく舌を包みます。

塩だけのシンプルな味付けが、素材の魅力を最大限に引き出してくれる――まさに“本物”の味。

五感で楽しむ島の食文化。

焼酎とともに味わえば、それはもう、一つの旅。

次回の投稿では、この日楽しんだ黒糖焼酎をご案内します!

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沖永良部酒造株式会社は、昭和44年7月に設立した 島内4蔵元で構成される酒類共同瓶詰販売会社です。 ​奄美黒糖焼酎の特性を活かし、島内4蔵元が生み出す原酒から試行錯誤を重ねた多種多様なブレンドを製造しています。 ​奄美黒糖焼酎の伝統を守り常に「探究心」を持ち、皆様に愛される焼酎づくりを目指します。 代表銘柄「稲乃露」、...

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