「やちむち」ってご存知ですか?
見た目は黒糖ホットケーキ。でも中はしっとり、ねっとり。まるで黒糖を練り込んだ濃厚プリンのような食感。
まろやかな甘みが舌にとろけ、もう一口、もう一口と、手が止まりません。
この講座では、その「やちむち」と黒糖焼酎とのマリアージュをご紹介しました。
香ばしく、どこか懐かしい黒糖の風味に、焼酎の深いコクが重なり合い――まるで、島そのものを味わっているような余韻が広がります。
そして今回、沖永良部酒造の德田社長からも、島の豊かな食文化について語っていただきました。
たとえば、島を歩けばすぐ目にするこの味――
■ ぷりっぷりの「きくらげ料理」
太陽と海風に育てられた島のきくらげは、想像以上の肉厚さ。
包丁を入れると、ザクッという音。炒めても、スープにしても、そのコリコリとした歯ごたえとジューシーな旨みが、口の中ではじけます。
島の塩、島だれでシンプルに味付けすれば、それだけでごちそう。自然が育てた力強い味に、ただ、うなずくしかありません。
■ とろける果実、マンゴー&パッションフルーツ
島の日差しをいっぱいに浴びたマンゴーは、手に取っただけでその香りにうっとり。
かじると、とろりと果汁がこぼれ、口の中いっぱいに濃密な甘さが広がります。
パッションフルーツは、外皮を割った瞬間、爽やかな香りが鼻をくすぐり、南国の風が吹き抜けるよう。焼酎との相性も抜群です。
甘みと酸味、そして香りが交差する“食べる楽園”です。
■ ねっとり濃厚、島育ちの「田芋」
手に取るとずっしり。切れば、きめ細やかな断面が顔を出す田芋。
煮ても蒸しても、口に入れた瞬間、ふわりとほどけて、後からじんわりと旨みが追いかけてきます。
大地の恵みをそのまま感じられる、滋養たっぷりの島の味です。
■ 旨みがぎゅっと詰まった「じゃがいも」
沖永良部の芋といえば、まずこれ。
一口かじれば、まるで栗のような甘み。ほくほくとした食感がやさしく舌を包みます。
塩だけのシンプルな味付けが、素材の魅力を最大限に引き出してくれる――まさに“本物”の味。
五感で楽しむ島の食文化。
焼酎とともに味わえば、それはもう、一つの旅。
次回の投稿では、この日楽しんだ黒糖焼酎をご案内します!
沖永良部酒造さんWebサイト







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