焼酎プロデューサー 黒瀬暢子の知って得する焼酎のお話

「太古の森を飲む ― 屋久島焼酎体験」~学iwataya「島の食文化と焼酎 vol.4」開催報告②

講座開催報告

今回ご試飲いただいた焼酎、まずは、

世界自然遺産・屋久島のもの。

太古から続く森と水に抱かれた島の奥深く、本坊酒造屋久島伝承蔵で静かに育まれてきた焼酎です。

① 芋焼酎「屋久杉」

一滴口に含んだ瞬間、まるで屋久島の森に足を踏み入れたかのよう。

何千年もの時を刻む屋久杉の森を潤してきた、やわらかく澄んだ天然水と、良質なさつまいもを使い、甕壷で丁寧に仕込まれた一本です。

手造り蔵ならではのふくよかな香り、やさしい甘み、そして奥行きのあるコク。

屋久島の自然そのものが、静かに語りかけてくるような味わいです。

② 屋久杉 Yakushima Jisugi Cask Aging

芋焼酎「屋久杉」の原酒を、屋久島産の「地杉樽」でじっくり熟成。

地杉とは、島の豊富な雨と清らかな水、栄養分の少ない花崗岩の大地の中で、ゆっくりと人が育てた特別な杉。

その耐久性と香り高さは、屋久島ならではの自然環境が生んだものです。

地杉樽で眠らせることで生まれる、ウッディーでスパイシーな香り。

それは、森の中を吹き抜ける風の記憶をまとったような一杯です。

当日は、本坊酒造 屋久島蔵の杜氏と工場長をお迎えし、

「屋久島という土地が、いかに酒造りと深く結びついているか」を、たっぷりと語っていただきました。

スライドに映し出された、地杉樽での貯蔵風景や甕が並ぶ蔵の様子は圧巻。

焼酎だけでなく、太古の森が育んだ自然水にまで、参加者の視線は釘付けでした。

コップの中に広がる香りとともに、

「この水が生まれる場所を、実際に見てみたい」

「この空気を、森を、島を感じてみたい」

そんな声が自然とあがります。

——屋久島。

味わうほどに、「行きたくなる島」でした。

本坊酒造屋久島伝承蔵さんWEBサイト

屋久島伝承蔵 | 見学体験 | 本坊酒造 公式サイト
本坊酒造の「屋久島伝承蔵」では、明治20年から受け継ぐ国産の和甕と手造り麹を用いた焼酎造りを行っています。特に芋の仕込み時期には「屋久島産の芋」と「屋久島の水」を使って造る唯一の手造り蔵として、「屋久杉」「水ノ森」などの造りをご見学いただけます。仕込みのない時期も見学は可能ですので、屋久島にご来島のおりには、ぜひお立ち...

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