今回のテーマのひとつである「食文化」については、八丈島の焼酎蔵元・八丈興発さんのお話を伺いながら、島ならではの食の魅力についても深く知ることができました。
まず注目したいのが、八丈島の島寿司です。
新鮮な魚を甘めの醤油ダレに漬け、ほのかに甘い酢飯と一緒に、ピリッと辛い和がらし(マスタード)を添えていただくスタイルが特徴です。島の知恵と工夫が感じられます。
市場に出される「カンパチ」や「ヒラマサ」などは主に島外に出荷されるため、島寿司にはその他の地魚が使われることが多いとのこと。
次にご紹介するのが、島唐辛子。
「八丈島の情熱」とも呼ばれるこの小粒の唐辛子は、ピリッと力強い辛味が特徴で、特に焼酎との相性が抜群だとか。食卓に一つあるだけで、会話が弾み、お酒の時間がぐっと豊かになりそうです!
また、八丈島の大地が育む野菜の代表格が、「あしたば(明日葉)」です。
「今日摘んでも明日には新芽が出る」と言われるほどの生命力を持ち、独特のほろ苦さがクセになる味わい。天ぷらやそばにして親しまれていますが、地元の方々の定番は、やはりシンプルなおひたし。素材の味をそのまま楽しむ島の食文化が感じられます。
そして、忘れてはならないのが「くさや」です。
魚を特製の発酵液に漬け、干し上げた八丈島の伝統食で、独特の香りと、噛むほどに深まる旨味が特徴です。くさやの香りは島によっても異なるそうで、「匂いの強さ」が1~9段階に分かれているというのも驚きでした。
今回は、初めての方にも楽しんでいただけるよう、匂い控えめの1〜2段階の「くさやチーズ」をご用意し、八丈島の焼酎とともに試食していただきました。1~2段階だと、参加者の皆さまも安心して楽しめたようです(笑)
八丈島の蔵元さんからは、食文化とは別に、伝統文化や焼酎造りにも日々こだわっていることや、島の風土を映すような焼酎の個性についてもお話を伺うことができました。明日またシェアします!



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