本日放送のNHK大河ドラマ「べらぼう」で、渡辺謙さん演じる田沼意次が“相良入り”するシーンが描かれました。
田沼意次は9代将軍・徳川家重の御小姓から出世街道をのぼり、宝暦8年(1758年)、40歳で大名に。彼が拝領したのが「相良1万石」、現在の静岡県牧之原市にあたる相良藩です。
この“相良”という地名に、ふと違和感を持たれた方もいるかもしれません。
「え?相良って、熊本・人吉藩を治めた相良氏と関係があるのでは?」
まさにその通り。
調べてみると、人吉藩を約700年にわたって治めた相良氏は、もともとこの遠州(現在の牧之原市)・相良の出身。鎌倉時代、相良長頼がこの地から人吉へ入り、以降人吉・球磨を統治しました。つまり、「静岡県牧之原市は“相良氏発祥の地”」なのです。
その後、時を経てこの地を治めたのが田沼意次。意次が相良藩に入ったのは、相良氏が人吉に拠点を移してから約500年後のことでした。
さらに面白いのは、**人吉市と牧之原市が現在「姉妹都市」**であるという事実。かつての歴史の縁が、今も人と人、街と街を結びつけています。
この人吉では、相良氏が米焼酎造りを推奨し、焼酎文化が根づきました。そして、人吉球磨の蔵元さんに、昭和に焼酎の製法を伝えたのが、黒瀬杜氏。球磨・人吉は、黒瀬杜氏にとっても縁深いな地でした。
田沼意次、相良氏、そして黒瀬杜氏——
偶然のようでいて、どこかで繋がっていた歴史の糸。
そう思うと、球磨焼酎が、いっそう味わい深く感じられます。
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