焼酎プロデューサー 黒瀬暢子の知って得する焼酎のお話

【器に月の光を浮かべて乾杯】

焼酎よもやま
viewing the moon

明日、9月17日は、旧暦の8月15日、中秋の名月。

一年の中で、もっとも月が美しいとされている日です。

中国では、古くからこの日は月を祀る日とされ、満月を鑑賞する風習があったとか。

この風習は平安時代に日本へ。

貴族たちは、中秋の名月に月を眺めて和歌を詠む「観月の宴」を開いて楽しんでいました。

そのお供であったのが「月見酒」。単に月を見ながらお酒を酌み交わすのではなく、杯に月を映して、そのの姿を愛でていました。

貴族の風流な月見風習は、江戸時代頃には庶民にも広がり、秋の収穫祭と結びつき、満ちた月を模したお月見団子やお酒を月に供え、豊作への祈りや感謝をする風習に変化していきました。

日本酒粕から造る「酒粕焼酎」は、古くは「早苗饗(さなぶり)焼酎」と呼ばれ田植えを終えた祝いの酒として親しまれてきました。

今年は、酒粕焼酎の入った器に、月の光を浮かべ愛でながら、豊作を願いませんか?

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