清酒の副産物「酒粕」。これを原料として作るのが酒粕焼酎。(米焼酎はまた別)
起源は、江戸時代といわれておりまして、福岡県・太宰府天満宮の「神領田(しんりょうでん)」(神様に供える稲を作る田んぼ)のある地域から広がったと伝えられており、17世紀後半以降の文献「農業全書」(1697年宮崎安貞著※)には、その製造方法が記されています。
酒粕は栄養価が高く良い肥料となるのですが、アルコール濃度が高すぎると植物に害を与えます。酒粕には、約8〜10%のアルコール分が含まれていますので、これを農民たちは酒粕を蒸留して酒粕焼酎をつくり、酒粕から完全にアルコールを抜きました。そして「下粕」と呼ばれる残った粕を肥料として利用しました。
つまり捨てるものが全くなく循環し続けるエコロジー焼酎というわけです。
酒粕焼酎は、古くは「早苗饗(さなぶり)焼酎」と呼ばれ田植えを終えた祝いの酒として親しまれてきました。
本州では、4月下旬~5月が田植えの時期。今、酒粕焼酎を楽しむはもってこいですね!今年のGWウィークは、今年の田植えを祝い、豊作を祈り酒粕焼酎で乾杯しましょう!
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