大河ドラマ「豊臣兄弟!」が、ついに放送開始されましたね。
物語は、1559年から始まりましたが、
実はこの年が「日本の焼酎文化」においても歴史的な年であることをご存知でしょうか?
1559年。この年は、文字として記録された「焼酎」の最古の文献が書かれた年でもあります。
鹿児島県の郡山八幡神社。昭和29年の改修工事の際、神社の柱の内部から驚くべき「落書き」が発見されました。そこには、当時の宮大工たちの切実な本音が綴られていたのです。
「永禄二歳八月十一日 作次郎 靏田助太郎
其時座主ハ大キナこすてをちやりて一度も焼酎ヲ不被下候何共めいわくな事哉」
「神主がケチで、一度も焼酎を飲ませてくれなかった。本当にがっかりだ!」 (永禄2年/1559年8月11日、作次郎・助太郎の筆)
400年以上もの間、神社の柱の中に隠されていたこの「恨み節」こそが、「焼酎」という言葉が登場した最古の歴史的資料なのです。
劇中、池松壮亮さん演じる豊臣秀吉(藤吉郎)はこう語りました。
「皆を幸せにしたい。ありがとうと言われたい。もう嫌われたくないのじゃ」
もし、この神社の神主が秀吉のように「皆を喜ばせたい」という心を持っていたら、大工たちは満足し、あの落書きは生まれなかったでしょう。そうなれば、焼酎という文字の歴史の始まりは今も謎に包まれていたかもしれません。
人々の「不満」が、結果として450年後の私たちに貴重な歴史を伝えてくれた。。。そんな皮肉な縁に、歴史の面白さを感じずにはいられません。
私は以前、西日本新聞社様のご依頼で「家康と焼酎」というテーマの講演をさせていただきました。 今回のドラマを機に、今度は「豊臣兄弟と焼酎」という切り口で、当時の文化歴史とを焼酎と織り交ぜながら、お話したいです。
写真は、豊国神社と豊臣秀吉公像



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