焼酎プロデューサー 黒瀬暢子の知って得する焼酎のお話

【梅酒誕生ヒストリー】

焼酎と歴史


梅酒を作る時にも、焼酎が使われることが多いので、梅酒の歴史についても取り上げてみたいと思います 😊


そもそも梅っていつからあるかご存じですか⁉️


今から約2000年前(弥生時代後期)😲
中国最古の薬物学書「神農本草経」(しんのうほうぞうきょう)に「梅」が記載されています 😊


「梅は気を下し、発熱による胸部煩満を除く。心をやわらげる。肢体痛をやわらげる。」と記載されていて、薬代わりだったようですね 😊

今から約1500年前(飛鳥時代後期)に薬用の「烏梅」(ウバイ)として中国
から日本に伝来します。
「烏梅」は青梅を薫製・乾燥したもので今でも漢方薬の一つです。

そして、梅酒はいつからあるかといいますと。。
江戸時代中期(5代将軍綱吉の時代)の文献に「梅酒」が登場します!
それは、『遠碧軒記』1675年刊。(京都の医者・歴史家であった黒川道祐の随筆です。)と
『本朝食鑑』1697年刊。(江戸の医者、本草学者(※)であった人見必大著。日本の食物全般についてその性質や食法などを詳しく説明されています)


そして、時は移り、江戸後期。農業書「広益国産考」(農学者大蔵永常著)には「梅を植えて農家の利益を上げることについて」という項目があります。


自家用としてはもちろんのこと、副業としての梅の栽培及び加工販売を強く奨励しています、要は、梅酒づくりのビジネス化がこの時に行われたということですね‼️


ですが、明治時代に制定された酒税法のより家庭でのお酒造りが禁止になってしまいます。
それから時は流れて、約70年後の1962年。酒税法改正で家庭での梅酒づくりが認められ、ホームリカーブームへと発展します。(※販売は禁止)


2008年には酒税法の特例措置により、旅館や飲食店が自家製梅酒を作り提供することが認められます。(ただし届け出をだすこと。)


梅酒もいろいろな時代を経ているのですね~。時代に翻弄されてますね~。
今度梅酒をいただくときは、違う味わいがするかも‼️
※本草学(ほんぞうがく)は、中国および東南アジアで発達した医薬に関する学問。

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