「釜一つあれば茶の湯はなるものを 数(よろず)の道具を持つは愚かな」
これは、千利休が茶人の心得を和歌の形で残したとされる「利休百首」の1首です。
「釜を掛ける」といえば茶会の始まりを指すように、釜は茶道具の中でも特別な存在なのだとか。
中でも、あの千利休が愛した茶釜が「芦屋釜」
国が重要指定文化財と指定する茶釜9点のうち、8点を占めています。
福岡県遠賀郡芦屋町で、14世紀から17世紀にかけて造られ、一度廃れましたが、400年の時を超えて、同じ製法で復活を遂げました。
KURA MASTERの皆様に、より深く焼酎の魅力にふれてもらうために、
プロデュースさせて頂いた企画のもう一つは、
芦屋釜を復興させた「芦屋釜の里」で
焼酎と芦屋釜で沸かしたお湯割りと茶懐石のマリアージュ体験。
焼酎のお湯割りに込めた意味、お料理一つ一つに込めた「日本の心」
鳥のさえずり。庭園の木々が揺れる音。
静寂な時間の中で、フランスの皆様が受け止めてくださり、心がひとつに。
相手を思う気持ちに、言葉はいらない。
焼酎は、世界に確実に広がる。
そう確信しました。
この企画を受け入れてくださったKURA MASTERを主催された九州経済産業局のみなさま、そして、わたくしの思い付きから、当日の運営まで、ずっとディレクターのように伴奏してくださり、関係各所と調整してくださった宮崎美奈先輩。そして芦屋釜の里の新郷館長、入江係長、重岡先生、鋳物師の樋口陽介さん、当日お手伝いくださった皆様、そして芦屋町に心から感謝申し上げます。
芦屋釜の里 Webサイト
芦屋釜の里 - 芦屋町
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