焼酎プロデューサー 黒瀬暢子の知って得する焼酎のお話

黒瀬杜氏とは③~木花咲夜姫(コノハナサクヤヒメ)と黒瀬杜氏

黒瀬杜氏ものがたり

こんばんは。

焼酎プロデューサーの黒瀬暢子(くろせのぶこ)です。

私は、明治時代に、焼酎づくりにイノベーションをおこし、日本中に焼酎作りを教えて回った黒瀬杜氏(くろせとうじ)の末裔です。(杜氏(とうじ)というのは、お酒を造る最高責任者です。)

黒瀬杜氏というのは、杜氏(とうじ)の苗字が「黒瀬」だから「黒瀬杜氏」ではなく、

鹿児島県南さつま市笠沙に黒瀬集落という場所があり、ここの出身の杜氏(とうじ)のことを、「黒瀬杜氏」といいます。

黒瀬杜氏を輩出した黒瀬集落は、実は、「古事記」と深くかかわっています。

(「古事記」とは、一般に現存する日本最古の歴史書です。世界の始まりから、神様の出現、天皇の誕生、皇位の継承まで日本のなりたちが、描かれた書物です。)

木花咲夜姫(コノハナサクヤヒメ)とは?

天上界(天上界とは地上ではなく天にある世界。天照大神や瓊瓊杵尊がいた世界)から地上(古事記では、地上のことを「葦原の中の国」と表現)に降り立ち、そこを統治する人をだれにするかと天照大神(アマテラスオオミカミ)は、考えられ、孫である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に託します。

その瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が、降り立ったのが、黒瀬集落の地(黒瀬海岸、笠沙宮)といわれており、妻であった木花咲夜姫(コノハナサクヤヒメ)と出会い、結ばれたのも、笠沙の地と「古事記」に明記されています。

(瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が一目ぼれしたという木花咲夜姫(コノハナサクヤヒメ)。絶世の美女といわれ、「竹取物語」の「かぐや姫のモデル」となったともいわれています。

一目ぼれでむずばれるって神様も人間みたいですね)

木花咲夜姫(コノハナサクヤヒメ)は、農業、海上安全、航海安全、安産、酒造繁栄の神様といわれていますが、ここで注目するのは、酒造繁栄というところです。

黒瀬杜氏を輩出した黒瀬集落がどういうところかといいますと、断崖絶壁の上にあるタクシーや、バスも通っていない車をもっていないと生活できない場所です。

このような場所はたくさんありますし、お酒を造っている地域もたくさんあります。

ですが、なぜ、このような場所から焼酎造りの歴史をかえる黒瀬杜氏(くろせとうじ)が誕生したのかが不思議でなりません。。

私は、木花咲夜姫(コノハナサクヤヒメ)のご加護があったからではないか。。と思っています。(写真は、 木花咲夜姫(コノハナサクヤヒメ )もまつられている黒瀬集落にある野間神社です)

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