焼酎プロデューサー 黒瀬暢子の知って得する焼酎のお話

【酒粕焼酎はエコロジーな焼酎?】

焼酎のある生活

本日は、「繁枡 大吟醸酒粕焼酎」をいただきました。

まず、酒粕って何?というところですが、

日本酒造りの工程で、もろみをしぼったときに固形物として分けられるものです。決して質の悪い成分ではありません。酒粕には、お米や酵母の旨味成分や栄養分が豊富に含まれています。

この酒粕には、8~10%ほどのアルコール分が含まれていてこれを蒸留して造られるのが、「粕取り焼酎(酒粕焼酎)」です。

酒粕焼酎の製法は二つあり、

一つは、酒粕に、通気性をよくするためのもみ殻を混ぜて、蒸籠(せいろ)式の蒸し器で蒸溜するというもの。

もみ殻を入れる理由は、発酵させる過程で通気性をよくするため。昔ながらのせいろ式の蒸留機で蒸留する、伝統的な製法です。

正調粕取り焼酎といいます。

もう一つは、酒粕に、酵母・水を加え再発酵させてから蒸留する方法。

吟醸香がそのまま残り、日本酒に近い味わいを感じることができます。

この製法で作られたお酒を吟醸粕取り焼酎といいます。

粕取り焼酎は、日本酒造りの副産物である酒粕を有効活用したものですから「エコロジーな焼酎」と言っていいのでは?と思っております。

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